【前人未到の宇宙に旅立つ際の地球人代表による地球は青かったという発言の真意が正しく伝わってない】

歴史に名を残すような功績、あるいは言葉を残したいと思っている。

 

 

 

 

いまなにもない自分がなにか発言してもなにも残らない。
自分は青二才だ。
実際は三十二才だが青二才だ。
青二才は、まだまだ青いという意味だ。
簡単に言えば未熟だ。

 

 

 


放送禁止用語を吐くことしかできない。


オンリーワンの名言を残したい。

 

 

 

 

 


地球は青かった」との言葉を残したとされるユーリイ・ガガーリン

 

 

 


地球人初の有人宇宙飛行として単身搭乗した人物。
当時27〜28だと思う。
その若さで、人類で初めての偉業を成し遂げた存在となった。

 

 

 

 


世界のイチローも、同じくらいの年齢で、海を渡り日本人野手として初めてのメジャーリーガーとなった。

 

 

 


その頃の僕はといえば、やはり海を渡っていた。
海外でプラプラ遊んでいて風景を撮ったカメラを帰国直前に盗まれた上、全てのお金を失った。
違いすぎて自分が微笑ましく思えてきた。

 

 

 


件のガガーリンに話しをもどそう。
地球は青かった」は大気圏を突破して、無事に地球に帰還した際に残した言葉とされているが、実際に発言したかどうかも真偽は明らかではないそうだ。

 

 

 

 

 

 


ソビエト連邦の人なので、各国の意訳が正しくされているのかもわからない。
どちらかといえば地球帰還後の「地球は青かった」より、
ガガーリンが地球を旅立つ直前に残した「さあ行こう!」の発言のほうが音声としても記録されているようだし、
新しい時代の幕開けとしてもなんだか欣喜雀躍する。

 

 

 

 


そもそもこの「地球は青かった」の「青かった」は何を持って「青かった」とされているのだろうと考えることがたまにある。

 

 


普段、日常で小腹が空いてコンビニへ行くとき、コンビニを見つけて「ローソンは青かった」という感想はおこらない。

 

 


動物王国でカピバラさんを初めて触ったとき、意外と毛がかたくてガシガシだったので「タワシみたいだった」と思ったことはあるが、それは未知と対峙したときの感想で、

 

 


海を目指して毎年恒例の海に行って「海は青かった」とはならない。事前の情報にあるからだ。

 

 

 

 

 

 


それでも、
一般人が映像などで見たことのある地球に対する「青いな」という言葉と、
ガガーリンの命懸けの宇宙飛行から帰還した際の「青かった」は重みが違うし感動に値する。

 


いまいちピンとこない人用に言えば、

 


ろくに働きもせず、朝から晩まで飲んだくれて1日を無駄に浪費したニートのおっさんが銭湯の熱い湯に浸かって放つ「超気持ちいい」と、

 

 


幾多の困難を乗り越え、金メダルを見事に獲得した北島康介の「超気持ちいい」の言葉の重みの違いとでも言えばわかるかと思う。

 

 

 

 

 


義務教育の社会科の授業で学んだ際のガガーリンの「地球は青かった」発言は、
地球は青かった
おれだけが見た特別な景色だという感慨深げな印象を与えるものの、
それが本当にガガーリン本人の真意なのかを考えることがある。

 

 

 

 


そもそも何を持って「青い」なのか。

 

 

 

 


視点を変えた変質者の妄想は少し違っている。
以下妄想。

 

 

 

 


1961年、確かにガガーリンは大気圏を突破した。
そこまでは疑う余地はない。

 

 

 


その後に、ガガーリンの世界観、もとい宇宙観を変える出来事があったのではないかと睨んでいる。


ガガーリンはその後、ある惑星に降り立った。
(手記によれば即帰還している)


仮に火星とする。
そこでガガーリンはとんでもない光景を目の当たりにする。

 

 

 

 


地球と似ている!
人がいる!宇宙人がいる!
惑星の住人たちが火星に溢れかえっている。
手足もあり顔もある。
人間とよく似ている。
(人なのかは不明)

 

 

 

 


そこは1961年当時の地球よりはるかに文明が進みすぎていた。
服装は流行の細身のスリムフィットテーパードパンツなど履いている若者がいた(ガガーリンはピタピタの宇宙服に見えている)

 

 

 

 


現地住人がスマホを巧みに操り(手元に光る機器を操作しているように見えている)ところ、すぐに予約で飛んできた自動運転のタクシーは住人の前で停まった。
すぐさま後部座席に乗り込み、
運転手のいない車は静かに走り去っていった。(もちろん衝撃を受けている)

 

 

 


宇宙人たちの住む世界は道路も綺麗に舗装されていて、世界の先進国と比べても相手にならないほど文明が進みすぎている。

 

 

 


呆然としていると、街をプラプラしている若めの宇宙人と目があった。(チャラめのヤンキー)

 

 

 


若者は明らかに雰囲気の違うガガーリンを一瞥した。(ガガーリンはゴツゴツした着ぐるみのようなTHE宇宙服)

 

 

 


若者はニヤリと笑って、手元のスマホに目線を再び落とした。

 

 

 


見下された。

 

 


明らかに見下された。
言葉は通じなくてもわかる。

 

 

 


都会に初めてやってきてオドオドしている田舎モンに対して好奇の視線を向ける人のあの目だ。

 

 

 


ガガーリンがどの星から来て、
どんな生活を送っているかも知らないし、
そもそも世界初の快挙を成し遂げた人間であることももちろん知らない。

 

 

 


世界が誇る、まさに地球人代表のスーパースターは、
別惑星のプラプラしている若者から「だっせえ」という田舎っぺえの印象を持たれ見下された。

 

 

 


前人未到の頂に登り、
人生最高の感覚に対峙し、
新時代の幕開けを感じた瞬間、

 


彼の世界観、宇宙観は崩壊した。

 


例えるなら、
中学時代に怪童と呼ばれた日本一の投手が、自信満々に名門高校に入学したものの、
上級生のプレイに圧倒されて「球拾いでもしてろよ下手くそ」と言われた感覚だろうか。

 

 

 


世界最高峰の文明を駆使して地球人代表として飛び立った宇宙飛行士のプライドはズタズタだったことだろう。

 

 


火星のとてつもなく進んでいる文明は地球人のそれとは比べ物にならなかった。
手にしていた器具や、車や建物の造りや、服装や食事に至るまで、
すべての構造が計算され尽くしているように見えた。

 

 

 


地球はまだまだだった。
火星に比べれば若い。若すぎる。
足元にも及ばないし、何も誇るものもない。
半人前だ。
こどもだ。
まだまだだった、、、。

 

 

 


地球に帰還した際、ガガーリンが火星に立ち寄ったこと、そこで目にした出来事は誰にも話さなかった。


※そういう話があったのか、なかったのかは別として、事実ガガーリンは帰還後、精神的に落ち込み、自傷行為に及んでいる。←この伝記に対して、今回の妄想を抱くようになった。

 

 

 


帰還後、
世界初の存在として、発言に注目が集まる中、ガガーリンは振り絞るようにして、こう呟いたという

 

 

 

 

 


 


「地球(人)は(まだまだ)青かった」

 

 

 

 

 

 

 


以上。妄想でした。